2007年 12月 27日
進化の法則:不規則に進化するパーツの法則 |
いよいよ2007年も押し迫ってきました。
今週末あたりで仕事納めの方も多いのではないでしょうか?
今日は、名古屋の事務所に来ています。
大掃除とか打ち合わせとか…諸々の用事を済ませての忘年会へなだれ込む(笑)
さて、最近のTRIZのトレンドは「将来技術アイデアを出すために」という方向で、進化のパターンをどう使うのか?です。
前回は進化のパターンの最も基盤となる「システムの理想性の向上」がテーマでした。
今日は、もうひとつ大事な視点である「不均一に進化するパーツの法則」です。
たとえば、洗濯機を例にしてみましょう。
「洗濯機」をエンジニアリングシステムととらえると、洗濯機を構成する要素[パーツ]としては「パスセータ」とか「モーター」とか「洗濯槽」とか。。
洗濯機として理想性を上げるとは、
①有用作用を上げる⇒洗浄力を上げる(汚れをよりきれいに落とす)など
②有害作用を改善する⇒洗濯物の痛みが少ない。静かに洗う。など
③コストダウン⇒安けりゃそれに越したことはない!
この3つの視点で洗濯機の進化(=改良)が進んでいくことは間違いないでしょう。
ところが、実は洗濯機の進化に関与するのは、それらを構成する要素の進化状態でもあります。
パルセータやモーター、洗濯槽などのさまざまな構成要素の進化は、それぞれの事情で様々なレベルにあることは容易に推定できますね。
たとえば、洗浄力を上げることに影響を与えるパルセータの進化のスピードと洗濯槽の進化のスピードは違うのです。
そしてそれらはお互いに相互作用することも分かってきています。
したがって、構成要素レベルで見れば一時的に進化が逆に向かうようなこともあるということになります。結果として、何らかの工学的矛盾状態が制約となって、その当面の解決策が一時的に逆方向への進化したように見える。
要は、TRIZを使うときには、それぞれのツールのディテールの正当性にばかりに気を取られずに、全体を見ながらかつミクロにも観察しながら適用することが大切だと、この「不均一に進化するパーツの法則」は教えているような気がしています。
そうすると次は、それらの関係性が問題になりますね。
・・・・
難しい世界の話になってきた。
・・・・
まぁ、もっと詳しい話が聞きたい方は、ぜひわが社のセミナー&コンサルをよろしく!!(笑)
*営業かい?(爆笑)
今週末あたりで仕事納めの方も多いのではないでしょうか?
今日は、名古屋の事務所に来ています。
大掃除とか打ち合わせとか…諸々の用事を済ませての忘年会へなだれ込む(笑)
さて、最近のTRIZのトレンドは「将来技術アイデアを出すために」という方向で、進化のパターンをどう使うのか?です。
前回は進化のパターンの最も基盤となる「システムの理想性の向上」がテーマでした。
今日は、もうひとつ大事な視点である「不均一に進化するパーツの法則」です。
たとえば、洗濯機を例にしてみましょう。
「洗濯機」をエンジニアリングシステムととらえると、洗濯機を構成する要素[パーツ]としては「パスセータ」とか「モーター」とか「洗濯槽」とか。。
洗濯機として理想性を上げるとは、
①有用作用を上げる⇒洗浄力を上げる(汚れをよりきれいに落とす)など
②有害作用を改善する⇒洗濯物の痛みが少ない。静かに洗う。など
③コストダウン⇒安けりゃそれに越したことはない!
この3つの視点で洗濯機の進化(=改良)が進んでいくことは間違いないでしょう。
ところが、実は洗濯機の進化に関与するのは、それらを構成する要素の進化状態でもあります。
パルセータやモーター、洗濯槽などのさまざまな構成要素の進化は、それぞれの事情で様々なレベルにあることは容易に推定できますね。
たとえば、洗浄力を上げることに影響を与えるパルセータの進化のスピードと洗濯槽の進化のスピードは違うのです。
そしてそれらはお互いに相互作用することも分かってきています。
したがって、構成要素レベルで見れば一時的に進化が逆に向かうようなこともあるということになります。結果として、何らかの工学的矛盾状態が制約となって、その当面の解決策が一時的に逆方向への進化したように見える。
要は、TRIZを使うときには、それぞれのツールのディテールの正当性にばかりに気を取られずに、全体を見ながらかつミクロにも観察しながら適用することが大切だと、この「不均一に進化するパーツの法則」は教えているような気がしています。
そうすると次は、それらの関係性が問題になりますね。
・・・・
難しい世界の話になってきた。
・・・・
まぁ、もっと詳しい話が聞きたい方は、ぜひわが社のセミナー&コンサルをよろしく!!(笑)
*営業かい?(爆笑)
by kuwahara_TRIZ
| 2007-12-27 11:58
| TRIZ