薄型2次電池の破壊的イノベーション? |
暦はまだ12月…。
夏からいきなり冬になったような感じがして、体調管理も大変です。
寒いからか身体中の筋肉が縮まってしまい、たまに首を回すと「ボキッボキッ!」っとなってしまいます。
肩こり持ちには、本当に辛い季節ですよね(泣)
さて、「NECから薄さ0.3mmで曲げられる2次電池」の記事が目を引きました。
「有機ラジカル電池」というゲル状の中身(=電解質?)のため、折り曲げない限りは正常に機能するのだそうですね。
特徴としては、充電が極めて早いと言うことと、何よりも薄くて曲げられると言うことです。欠点としては、容量が小さいと言うことです。
NECは、この技術を元に早く商品化していく心積もりみたいですね。
この記事のどこに目を引かれたかと言うと、「あえて欠点を持ったまま商品化を目指す!」という部分で、ハーバードビジネススクールのクリステンセン教授の名著「イノベーションのジレンマ」が、思わず頭に浮かんだのです。
電池の最も大切な機能は「容量」でしょう。 これは間違いない!!! でも、あえてそこには目をつぶって、薄型化と可撓性という機能で「必要とされるアプリを探す」という戦略。
1950年代の掘削機業界における「蒸気式ショベル(大型露天掘りなどで使われる)から、油圧式ショベル(当時、パワー不足で掘削能力は低かったが小型化できた)への破壊的イノベーション」を髣髴させませんか?
われわれ技術者は、商品の主機能を高めることに熱中するあまり、基本性能が劣っている技術についてはつい「小バカ」にしがちです。実際、私もそうでしたから!
でも、技術の進化はマーケットの変化に後押しされるという側面は否定できないでしょう。
今日は、そんなことを考えながらの一日でした。
本日もお読みいただいてありがとうございます。
来週にかけて大変寒くなりそうですから、風邪などひかないようにお互いに気をつけましょう!
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