2005年 11月 23日
仕事の美学:構造設計の偽造に接して |
今日は、いつもの品川に来ています。
ここからの眺めは、いつもながら良い感じですよ。こういうところに来ていると東京も良い感じかなとは思うのですが・・・(笑)
でも、ここのホテルは大丈夫なのでしょうか?
昨晩泊まっていたホテルが、実はあの「姉歯設計事務所」の仕事だったのですよ。
夜中に、ドアの下から紙が入っているのには気がついたのですが、「どうせ、工事かなんかのお知らせだろう。」と、あまり気にも止めずにそのまま寝まして、朝それを読んでびっくり!(@@);
「このホテルの構造設計に姉歯設計事務所が関与していた事実があり、設計書を確認したところ、疑問の点が見つかったため、お客様の安全を第一と考えて、安全が確認されるまで営業を停止します。・・・」
「え??? これまで、さんさん利用してきたホテルなのに!?」
「ここって、東海沖地震がとりざたされているところなんじゃ??」
「でも、確かに、壁が薄いかも・・・。隣の人のいびき(笑)なんかもたまに聞こえたし。」
*少し不謹慎な表現ですいません・・・。
ある意味、昨日はすごくクリティカルな日でしたね。
今日は、そこには泊まれないのですから。(本日より営業休止だから)
でも、自分の身近でこういう事があると、事件に対する関心の度合いが違います。
非日常のホテルだからこそ、お客さんにとってみれば気楽なことを言えますが、ホテル経営者にとってみればこれは本当に「死活問題」です。
TVでの例の設計士の話を聞いてても、それを検査した会社社長の話を聞いてても、まるで「他人事」。で、最後は開き直り!(驚)
怒りを通り越して、あきれてしまいました。
何かが狂っている。
仕事に対する想い、というか「美学」が無い?
でも、「責任の所在」だけが取りざたされて、「原因の究明」がおざなりになる気がします。
視聴者が興味を持つは、「一体誰が悪かったのか?」という、3面記事ですから、これが報道の限界なんでしょうか。
確かに、保証の問題や刑事罰を考えれば、「誰が一番悪いか?」を突き詰めるのは必要でしょう。でも、それと同じくらい、「何が悪かったのか?」という原因究明も同時進行させないと、同じことがまた起きるのではないでしょうか?
私は、人間の命に関わるシステムは「人間はミスをするし、魔がさす事もある。」という前提で構築し、運用することが大切だと思います。
そのために、2重、3重のチャック体制が組まれているはずなのに、そこに「性善説」が入り込むと機能しませんから。
でも、本当は、それはとても哀しいことなのですが・・・・。
今回の問題については、一番罪が重いのは「設計士」であることは間違いありません。故意に設計改竄したわけですし、だまそうとしたわけですから。
でも、それだけではなく、当然チェック機関についても何らかの過失が問われるべきでしょう。
また、施工業者だってプロなんだから、建物を造りながら「こりゃ、なんか変だぞ!」って気づきそうなものではないでしょうか?
気づかなかったとしたら、それこそあらゆる建物が心配に・・・。
しかし、問題の深層には、建築業界の体質やコスト構造の不明瞭さなど建築のビジネスモデルの問題が大きく関わっていますね。
本来は、そこにメスを入れないと事件の再発策にはつながらないはずなのですが・・・・。
*日本人は、そこが苦手よね(苦笑) でも、皆さんは大丈夫。原因結果分析で「なぜ?」「なぜ?」と突き詰めていくだけですから!(笑)
今日は、かなり、感情的な話題ですいませんでした。
本日もお読みいただいてありがとうございます。
ご意見や感想などありましたら、コメントをいただけるとうれしいです!
必ずご返事は差し上げます。
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でも、ここのホテルは大丈夫なのでしょうか?
昨晩泊まっていたホテルが、実はあの「姉歯設計事務所」の仕事だったのですよ。
夜中に、ドアの下から紙が入っているのには気がついたのですが、「どうせ、工事かなんかのお知らせだろう。」と、あまり気にも止めずにそのまま寝まして、朝それを読んでびっくり!(@@);
「このホテルの構造設計に姉歯設計事務所が関与していた事実があり、設計書を確認したところ、疑問の点が見つかったため、お客様の安全を第一と考えて、安全が確認されるまで営業を停止します。・・・」
「え??? これまで、さんさん利用してきたホテルなのに!?」
「ここって、東海沖地震がとりざたされているところなんじゃ??」
「でも、確かに、壁が薄いかも・・・。隣の人のいびき(笑)なんかもたまに聞こえたし。」
*少し不謹慎な表現ですいません・・・。
ある意味、昨日はすごくクリティカルな日でしたね。
今日は、そこには泊まれないのですから。(本日より営業休止だから)
でも、自分の身近でこういう事があると、事件に対する関心の度合いが違います。
非日常のホテルだからこそ、お客さんにとってみれば気楽なことを言えますが、ホテル経営者にとってみればこれは本当に「死活問題」です。
TVでの例の設計士の話を聞いてても、それを検査した会社社長の話を聞いてても、まるで「他人事」。で、最後は開き直り!(驚)
怒りを通り越して、あきれてしまいました。
何かが狂っている。
仕事に対する想い、というか「美学」が無い?
でも、「責任の所在」だけが取りざたされて、「原因の究明」がおざなりになる気がします。
視聴者が興味を持つは、「一体誰が悪かったのか?」という、3面記事ですから、これが報道の限界なんでしょうか。
確かに、保証の問題や刑事罰を考えれば、「誰が一番悪いか?」を突き詰めるのは必要でしょう。でも、それと同じくらい、「何が悪かったのか?」という原因究明も同時進行させないと、同じことがまた起きるのではないでしょうか?
私は、人間の命に関わるシステムは「人間はミスをするし、魔がさす事もある。」という前提で構築し、運用することが大切だと思います。
そのために、2重、3重のチャック体制が組まれているはずなのに、そこに「性善説」が入り込むと機能しませんから。
でも、本当は、それはとても哀しいことなのですが・・・・。
今回の問題については、一番罪が重いのは「設計士」であることは間違いありません。故意に設計改竄したわけですし、だまそうとしたわけですから。
でも、それだけではなく、当然チェック機関についても何らかの過失が問われるべきでしょう。
また、施工業者だってプロなんだから、建物を造りながら「こりゃ、なんか変だぞ!」って気づきそうなものではないでしょうか?
気づかなかったとしたら、それこそあらゆる建物が心配に・・・。
しかし、問題の深層には、建築業界の体質やコスト構造の不明瞭さなど建築のビジネスモデルの問題が大きく関わっていますね。
本来は、そこにメスを入れないと事件の再発策にはつながらないはずなのですが・・・・。
*日本人は、そこが苦手よね(苦笑) でも、皆さんは大丈夫。原因結果分析で「なぜ?」「なぜ?」と突き詰めていくだけですから!(笑)
今日は、かなり、感情的な話題ですいませんでした。
本日もお読みいただいてありがとうございます。
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by kuwahara_TRIZ
| 2005-11-23 20:48
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