2010年 01月 12日
オートクラインは心理的惰性を破ること |
コーチングに「オートクライン」というモノ(事象)があります。
これは、コーチにもクライアントにも両方に起きる事なのですが、お互いのコミュニーケーションの最中に、自分が発した言葉、それは質問だったり、単なる雑談っぽい会話立ったりするのですけど、その言葉が自分のアンテナ(コーチング用語ではレセプターと言ったりします。)に、引っかかって、自ら気づきを得ることです。
そして、そういうことがままあるのです。
これをよく考えてみると、
・何か解決したい事があるのでコーチングを受ける。
・コーチは、クライアントの抱える問題の専門家でない場合が多い。
・従って、まずはその問題背景などを詳しく説明する必要がある。
そうするとなにが起きるか?
・クライアントが、「当たり前の事」や「できないと思いこんでいた事」は、コーチにとっては理解できない場合が多いので、何度でも聞き返す。そのまま聞く場合もあれば、視点を変えてみて自分(コーチ)が理解できるように工夫して質問したり、同意したりする。
・クライアントは、半ば「めんどくさいな」「何回同じ事を聞くんだよ・・・」みたいな感じで答えてくれる。
ポイントは、この何回も繰り返す事で、問題点が整理できるとともに、今までと違ったとらえ方ができるから、何かが自分のアンテナに引っかかって来るのではないでしょうか。TRIZで言えば、「心理的惰性がはずれる」状態。
我々が、様々な企業の問題解決をお手伝いするときにも、似たような状況があります。
たとえば、私は基本的には「機械屋」です。だから、電気とか半導体は専門ではありません。しかし、問題点を理解しないと適切なフローを築く事ができませんから、何回も同じ事を聞いたりします。
・・・聞かれる方は、「またかよ・・・(苦笑)」という感じでしょうけど、わからないから何度でも聞きます。すると、彼らも素人にわかるように比喩を使ったり、図を使ったりして丁寧に説明してくれます。
そうすると、彼ら自身で解決策のヒントを見つける、というか気づく場合があるのです。
・・・・
やっぱり、脳の中だけで考えるのではなく、一度自分の口を通して発音された事を、再度自分の耳から聞くことで、脳は新しい情報と認識するのでしょうか。
それとも、説明の工夫を重ねることで、今まで気づかなかった視点が見えてきたりするのでしょうか。
・・・・
たぶんどちらも、正解であり不正解なのかもしれません。
ただ、事実として、素人にもわかるように説明することは、問題解決へ向けての問題定義において最大のポイントなのです。
きちんと問題定義できれば、その問題は解決されたも同然だと言われます。
技術者は、得てして問題定義を目に見えている現象だけでとらえがちですが、そこを深堀してみると、今までにないユニークな解決策が「オートクライン」するかもしれませんよ。
ちなみに、声に出すのではなく紙に書くことも、自分の思考を脳から一度体外に出して、客観的に俯瞰するという意味では同じ事でしょうね。技術者は、よくポンチ絵と称するデッサンみたいな落書きをしながら設計を進めていく事って結構ありますから。
これは、いわゆる「手で考える」ということになりますね。
このポメラでブログを書くことも、実は自分自身への問いかけであり、「手紙」なんです。
だから、最近のブログブームは基本的に賛成です。ただし、自分の言葉で書いたものだけね。。
・・・・まぁ、そんなことはどうでもいいことかもですけどね。
今日は、コーチング色の強い話でした(笑)
さぁ、今週も寒い中で移動が続きます。みなさんも風邪などひかれませんよう。
では、また。
これは、コーチにもクライアントにも両方に起きる事なのですが、お互いのコミュニーケーションの最中に、自分が発した言葉、それは質問だったり、単なる雑談っぽい会話立ったりするのですけど、その言葉が自分のアンテナ(コーチング用語ではレセプターと言ったりします。)に、引っかかって、自ら気づきを得ることです。
そして、そういうことがままあるのです。
これをよく考えてみると、
・何か解決したい事があるのでコーチングを受ける。
・コーチは、クライアントの抱える問題の専門家でない場合が多い。
・従って、まずはその問題背景などを詳しく説明する必要がある。
そうするとなにが起きるか?
・クライアントが、「当たり前の事」や「できないと思いこんでいた事」は、コーチにとっては理解できない場合が多いので、何度でも聞き返す。そのまま聞く場合もあれば、視点を変えてみて自分(コーチ)が理解できるように工夫して質問したり、同意したりする。
・クライアントは、半ば「めんどくさいな」「何回同じ事を聞くんだよ・・・」みたいな感じで答えてくれる。
ポイントは、この何回も繰り返す事で、問題点が整理できるとともに、今までと違ったとらえ方ができるから、何かが自分のアンテナに引っかかって来るのではないでしょうか。TRIZで言えば、「心理的惰性がはずれる」状態。
我々が、様々な企業の問題解決をお手伝いするときにも、似たような状況があります。
たとえば、私は基本的には「機械屋」です。だから、電気とか半導体は専門ではありません。しかし、問題点を理解しないと適切なフローを築く事ができませんから、何回も同じ事を聞いたりします。
・・・聞かれる方は、「またかよ・・・(苦笑)」という感じでしょうけど、わからないから何度でも聞きます。すると、彼らも素人にわかるように比喩を使ったり、図を使ったりして丁寧に説明してくれます。
そうすると、彼ら自身で解決策のヒントを見つける、というか気づく場合があるのです。
・・・・
やっぱり、脳の中だけで考えるのではなく、一度自分の口を通して発音された事を、再度自分の耳から聞くことで、脳は新しい情報と認識するのでしょうか。
それとも、説明の工夫を重ねることで、今まで気づかなかった視点が見えてきたりするのでしょうか。
・・・・
たぶんどちらも、正解であり不正解なのかもしれません。
ただ、事実として、素人にもわかるように説明することは、問題解決へ向けての問題定義において最大のポイントなのです。
きちんと問題定義できれば、その問題は解決されたも同然だと言われます。
技術者は、得てして問題定義を目に見えている現象だけでとらえがちですが、そこを深堀してみると、今までにないユニークな解決策が「オートクライン」するかもしれませんよ。
ちなみに、声に出すのではなく紙に書くことも、自分の思考を脳から一度体外に出して、客観的に俯瞰するという意味では同じ事でしょうね。技術者は、よくポンチ絵と称するデッサンみたいな落書きをしながら設計を進めていく事って結構ありますから。
これは、いわゆる「手で考える」ということになりますね。
このポメラでブログを書くことも、実は自分自身への問いかけであり、「手紙」なんです。
だから、最近のブログブームは基本的に賛成です。ただし、自分の言葉で書いたものだけね。。
・・・・まぁ、そんなことはどうでもいいことかもですけどね。
今日は、コーチング色の強い話でした(笑)
さぁ、今週も寒い中で移動が続きます。みなさんも風邪などひかれませんよう。
では、また。
by kuwahara_TRIZ
| 2010-01-12 21:23
| コーチング