2009年 08月 27日
非接触充電について考えてみました |
今や、世界の産業界での注目株は「環境」や「エコ」関連商品の開発ですね。
太陽光発電に関しても、従来のシリコン(結晶)系材料やら非シリコン(薄膜)系材料など、色々な方式での開発競争が激化しています。
それぞれに、その構造に関するアイデアなども、単に屋根に載せるだけではなくて、窓ガラスや壁にも貼り付けるなど。
実は、窓ガラスに入れ込むアイデアって、どこかの企業でアイデアだしてそれなりのコンセプトまで検討したこともあるのですが…(笑)
実現において、先を越されたかなって感じですかね…。
やっぱり、実行力や開発力といったリスクに立ち向かってチャレンジする企業能力って結構最後にものを言うんだなと感じた次第です。
みなさんの回りにも、実は「宝の山」があるのに、気づいていないってことありませんか?
さて、今日は、非接触充電に関する話題の分析です。
脱カーボン社会への取り組みの一つに、プラグインHEVなどの開発がなされています。
当然、あっちこっちで充電できれば電気を使った自動車の普及を加速し、結果的にコストダウン出来て更に普及を加速する。
そうすると、CO2削減で環境にも良いし、更に良いものが生まれてくる。
これは、弁証法での量質転化の考えに沿ってます。
量が増えることで、そのシステムのクオリティが向上して、使用者にも良い価値を提供できるようになる。
・・・・いつものように、本筋からずれてきたのでもとに戻します。
その充電のために、通常はソケットをコンセントに差し込んで電力を供給しますね。
一部、たとえば電動歯ブラシとか水回りで使用する機器には、電磁誘導を使用した非接触の充電機が用いられていました。
しかし、電磁誘導での発電距離がいかんせん短い。
だから、ほとんど接触させた状態で、接点はないから感電の危険なく充電できるといったものでした。
この非接触充電から、更に発展させた考え方として「非接触通電」というものがあります。
たとえば、コードレスの掃除機。
すでに世の中には存在しているのですが、充電方式なので電池の劣化が進むと吸引力が落ちる。
たとえば、コードレスアイロン。
これもありますね。これは電池ではなくて熱容量を利用した「余熱アイロン」とでもいえましょうか。
だから、常に一定の温度に保つのが難しい。
・・・・
実は、前職のときにこの非接触通電について情報収集して研究開発のネタにできないかと画策したことがあります。
その時、たとえば野外で電気器具を使う時に、窓ガラスを通じた電磁誘導方式の非接触通電のコネクタがあったり、飛行機からマイクロ波で自動車に電力を通電する研究などがやられていたと記憶しています。
ただいずれにしても、距離が遠いと伝達エネルギーが落ちるという問題があって、技術難度は高そうで実現までには時間がかかりそうでしたが。
今また、トラッキング火災防止などの安全の観点からも、非接触通電の研究が進んでいるようです。
技術的に詳しいことはまだ分からないのですが、これも電磁誘導やマイクロ波が主流なのでしょうか?
そうすると、それに付随して超電導コイルの開発などがキーテクノロジーになる可能性が高いですね。
TRIZの技術システム進化の法則に、「エネルギー伝達効率向上の法則」や「マクロからミクロへの進化の法則」などがあります。
それにのっとって考えると、電源コードはそこでのエネルギーロスが発生するのでなくなる方向に行くことは見えています。
ただ、単になくなるよ!ってのでは芸がなく、非接触でもエネルギーロスしないためには?
電力は、供給するもの?
エネルギーを生み出す方法もあるかも…。
マルチスクリーン的に俯瞰することも、SFRの活用やIFR的視点の発見につながりそうです。
では、今日はこの辺で。
太陽光発電に関しても、従来のシリコン(結晶)系材料やら非シリコン(薄膜)系材料など、色々な方式での開発競争が激化しています。
それぞれに、その構造に関するアイデアなども、単に屋根に載せるだけではなくて、窓ガラスや壁にも貼り付けるなど。
実は、窓ガラスに入れ込むアイデアって、どこかの企業でアイデアだしてそれなりのコンセプトまで検討したこともあるのですが…(笑)
実現において、先を越されたかなって感じですかね…。
やっぱり、実行力や開発力といったリスクに立ち向かってチャレンジする企業能力って結構最後にものを言うんだなと感じた次第です。
みなさんの回りにも、実は「宝の山」があるのに、気づいていないってことありませんか?
さて、今日は、非接触充電に関する話題の分析です。
脱カーボン社会への取り組みの一つに、プラグインHEVなどの開発がなされています。
当然、あっちこっちで充電できれば電気を使った自動車の普及を加速し、結果的にコストダウン出来て更に普及を加速する。
そうすると、CO2削減で環境にも良いし、更に良いものが生まれてくる。
これは、弁証法での量質転化の考えに沿ってます。
量が増えることで、そのシステムのクオリティが向上して、使用者にも良い価値を提供できるようになる。
・・・・いつものように、本筋からずれてきたのでもとに戻します。
その充電のために、通常はソケットをコンセントに差し込んで電力を供給しますね。
一部、たとえば電動歯ブラシとか水回りで使用する機器には、電磁誘導を使用した非接触の充電機が用いられていました。
しかし、電磁誘導での発電距離がいかんせん短い。
だから、ほとんど接触させた状態で、接点はないから感電の危険なく充電できるといったものでした。
この非接触充電から、更に発展させた考え方として「非接触通電」というものがあります。
たとえば、コードレスの掃除機。
すでに世の中には存在しているのですが、充電方式なので電池の劣化が進むと吸引力が落ちる。
たとえば、コードレスアイロン。
これもありますね。これは電池ではなくて熱容量を利用した「余熱アイロン」とでもいえましょうか。
だから、常に一定の温度に保つのが難しい。
・・・・
実は、前職のときにこの非接触通電について情報収集して研究開発のネタにできないかと画策したことがあります。
その時、たとえば野外で電気器具を使う時に、窓ガラスを通じた電磁誘導方式の非接触通電のコネクタがあったり、飛行機からマイクロ波で自動車に電力を通電する研究などがやられていたと記憶しています。
ただいずれにしても、距離が遠いと伝達エネルギーが落ちるという問題があって、技術難度は高そうで実現までには時間がかかりそうでしたが。
今また、トラッキング火災防止などの安全の観点からも、非接触通電の研究が進んでいるようです。
技術的に詳しいことはまだ分からないのですが、これも電磁誘導やマイクロ波が主流なのでしょうか?
そうすると、それに付随して超電導コイルの開発などがキーテクノロジーになる可能性が高いですね。
TRIZの技術システム進化の法則に、「エネルギー伝達効率向上の法則」や「マクロからミクロへの進化の法則」などがあります。
それにのっとって考えると、電源コードはそこでのエネルギーロスが発生するのでなくなる方向に行くことは見えています。
ただ、単になくなるよ!ってのでは芸がなく、非接触でもエネルギーロスしないためには?
電力は、供給するもの?
エネルギーを生み出す方法もあるかも…。
マルチスクリーン的に俯瞰することも、SFRの活用やIFR的視点の発見につながりそうです。
では、今日はこの辺で。
by kuwahara_TRIZ
| 2009-08-27 22:55
| TRIZ