2008年 01月 26日
有機ELの長寿命化に向けての発想 |
いやぁ、寒いです。。。
一年で最も寒い時期だから当たり前なのですが。
今日の夕方は、薔薇の剪定をしました。
本当は2月になってからが良いので少し早目なのですが、何となくさっぱりしたくなって切ってしましました。
ひと頃は12-3株ほどあったのですが、病気にやられて今では5株に減ってしましました。
5株の内訳は、ハイブリッドティーローズ(最も一般的な薔薇です)が3株、イングリッシュローズとオールドローズがそれぞれ1株づつです。
イングリッシュローズは比較的病気に強いのですが、ハイブリッドティーローズが黒星病などに弱くて大変です。
でも、春一斉に咲く薔薇のいい香りが好きで、なかなかやめられません(笑)。
だったら、もっときちんと管理をしていかないとこのままでは全滅かもしれませんね(涙)。
さて、薄型TVの開発競争が過熱しています。
液晶とプラズマで二分していた市場に、ついに有機ELが名乗りを上げたという感じですね。
省エネや画像のきれいさで、次世代薄型TVの本命は有機ELらしいですが、寿命がネックになっています。
昨日(1月25日)の日経新聞テクノロジー面に「東芝松下ディスプレイが有機ELの寿命を2倍」にする技術を開発したとありました。
従来の有機ELは有機材料が放出した光のうち、ガラス面などの反射で20~30%しか取り出せていないのが課題で、それをうまく再活用することで寿命を延ばすのだそうです。
具体的には、有機材料の背面に特殊な凹凸構造をもつ金属膜を配置して光を散乱させるとありました。つまり、背面に放出される、またはガラスで反射されて後ろに吸収されてしまう光を再活用したことになるのでしょう。
これをTRIZの標準解でいうところの物質-場モデルで表わすと、場=電気エネルギー、作用体=有機EL、目的物=(前面)放出光と置き換えて、作用体から目的物への不足作用があるとモデル化できます。
*モデルとしては、かなり大きな捉え方をしてみました。
そうすると、有機ELの内部に添加物を入れてみたり、外部、周辺、光の放出面などに何か別の物体を配置することで不足作用を補えませんか?という標準解が提案されます。
その方向での一つの解が反射板という発想につながりますね。
そのあともさらに効率を上げるためのアイデアを標準解に沿って考えていくと「分割の度合いを強める」という提案が出てきます。
これは表面をざらざらにすることを直接提案していることになりますね。
さらに分割の度合いを強めると、金属板ではなくて粉体や液体などへの代替も十分考えられます…。
これは、今後の有機EL開発に目が離せなくなってきました!!(笑)
システムの進化の方向性を示すTRIZに従ってアイデアを考えることのスピード感を感じていただければと思います。
本日もありがとうございました!
一年で最も寒い時期だから当たり前なのですが。
今日の夕方は、薔薇の剪定をしました。
本当は2月になってからが良いので少し早目なのですが、何となくさっぱりしたくなって切ってしましました。
ひと頃は12-3株ほどあったのですが、病気にやられて今では5株に減ってしましました。
5株の内訳は、ハイブリッドティーローズ(最も一般的な薔薇です)が3株、イングリッシュローズとオールドローズがそれぞれ1株づつです。
イングリッシュローズは比較的病気に強いのですが、ハイブリッドティーローズが黒星病などに弱くて大変です。
でも、春一斉に咲く薔薇のいい香りが好きで、なかなかやめられません(笑)。
だったら、もっときちんと管理をしていかないとこのままでは全滅かもしれませんね(涙)。
さて、薄型TVの開発競争が過熱しています。
液晶とプラズマで二分していた市場に、ついに有機ELが名乗りを上げたという感じですね。
省エネや画像のきれいさで、次世代薄型TVの本命は有機ELらしいですが、寿命がネックになっています。
昨日(1月25日)の日経新聞テクノロジー面に「東芝松下ディスプレイが有機ELの寿命を2倍」にする技術を開発したとありました。
従来の有機ELは有機材料が放出した光のうち、ガラス面などの反射で20~30%しか取り出せていないのが課題で、それをうまく再活用することで寿命を延ばすのだそうです。
具体的には、有機材料の背面に特殊な凹凸構造をもつ金属膜を配置して光を散乱させるとありました。つまり、背面に放出される、またはガラスで反射されて後ろに吸収されてしまう光を再活用したことになるのでしょう。
これをTRIZの標準解でいうところの物質-場モデルで表わすと、場=電気エネルギー、作用体=有機EL、目的物=(前面)放出光と置き換えて、作用体から目的物への不足作用があるとモデル化できます。
*モデルとしては、かなり大きな捉え方をしてみました。
そうすると、有機ELの内部に添加物を入れてみたり、外部、周辺、光の放出面などに何か別の物体を配置することで不足作用を補えませんか?という標準解が提案されます。
その方向での一つの解が反射板という発想につながりますね。
そのあともさらに効率を上げるためのアイデアを標準解に沿って考えていくと「分割の度合いを強める」という提案が出てきます。
これは表面をざらざらにすることを直接提案していることになりますね。
さらに分割の度合いを強めると、金属板ではなくて粉体や液体などへの代替も十分考えられます…。
これは、今後の有機EL開発に目が離せなくなってきました!!(笑)
システムの進化の方向性を示すTRIZに従ってアイデアを考えることのスピード感を感じていただければと思います。
本日もありがとうございました!
by kuwahara_TRIZ
| 2008-01-26 18:31
| TRIZ