2005年 08月 28日
TRIZについて その7:究極の理想解 |
今年は、去年のような猛暑ではなく、すでに朝方は涼しくなりましたね。
私の住んでいるところは、熊本市の郊外(というか、阿蘇外輪山の入り口)なので、周りは土の地面が多いのです。だから、アスファルトよりも住みやすいのかな(笑)
今日は、TRIZの第7弾として、「究極の理想解」についてお話します。
まずは、あみだくじを引くときを想像してください。
このあみだくじで、最も早く当りに至る場所を見つける方法って、何でしょう?
そうですね。
「当りから逆に辿る」ですね。
*実際に、みんなでくじをするのであれば、ズルはいけませんよ!(笑)
問題解決でも、「答え」から、それを実現する方法を逆に辿ることで、効率を上げることができそうです。 TRIZではその答えのことを「究極の理想解」と言います。
だから、「答え」というのは、「問題解決を目指しているシステム(モノ)のあるべき姿」を考えるということなのです。
例えば、
①今の問題:掃除機の吸引力が足りないのでごみを吸い取れない。
②解決方針:掃除機の吸引力を、他に問題を起こすことなく、できるだけ上げよう!
とするのではなく、
①今の問題:掃除機の吸引力が足りないので強くしたい。
②理想の状態:掃除機は部屋のごみを無くすためにあるのだから、部屋の中のごみがひとりでゴミ箱に行けば良い。⇒これは、かなり難しい・・・
③理想の状態の少し前:掃除機がごみを吸い込むのをサポートしてくれるモノが部屋にあれば良い。
と、考えるのです。
もちろん、理想の状態をどういう定義にするかは、人それぞれでしょう。
下手したら、自分がこれから開発しようとしているシステムの存在を否定することになりかねませんから、非常に嫌がられる場合も多いのです。
しかし、ユーザーサイドに立ってみれば、例えば掃除機という商品が欲しいのではなく、部屋のごみを無くすという機能が欲しいわけですから、究極の理想解は大切な観点だと思います。
また、この考え方は8月21日のブログに書いたブレークスルー思考の「目的展開」に通じるものですね。 システムの目的機能を考えることで、当初問題としていたことが「正しい問題」かどうかを再検討することになりますから。
TRIZには、具体的な問題解決ツールだけではなく、このような「視点を変える」という意味でのツールも多いのです。 だから、わかりにくいのかな・・・
さて、そろそろ子供さんの夏休みも残りわずかになりました。
宿題の方は順調に進んでますか?
我が家は、前半のつけが今にまわってきてまして、追い込みが大変です。
ここでの、究極の理想解は「宿題が自分で終わること」? それとも「宿題の存在しないこと」?
その前に、計画的にやらないとね!
自分を鍛えるのが目的なのだから!
何か、ご意見などありましたら、コメントをいただけるとうれしいです!
必ずご返事は差し上げます。
いつもお読みいただいてありがとうございます。
また明日も読みたいと思ったら是非クリックをお願いします!
私の住んでいるところは、熊本市の郊外(というか、阿蘇外輪山の入り口)なので、周りは土の地面が多いのです。だから、アスファルトよりも住みやすいのかな(笑)
今日は、TRIZの第7弾として、「究極の理想解」についてお話します。
まずは、あみだくじを引くときを想像してください。
このあみだくじで、最も早く当りに至る場所を見つける方法って、何でしょう?
そうですね。
「当りから逆に辿る」ですね。
*実際に、みんなでくじをするのであれば、ズルはいけませんよ!(笑)
問題解決でも、「答え」から、それを実現する方法を逆に辿ることで、効率を上げることができそうです。 TRIZではその答えのことを「究極の理想解」と言います。
だから、「答え」というのは、「問題解決を目指しているシステム(モノ)のあるべき姿」を考えるということなのです。
例えば、
①今の問題:掃除機の吸引力が足りないのでごみを吸い取れない。
②解決方針:掃除機の吸引力を、他に問題を起こすことなく、できるだけ上げよう!
とするのではなく、
①今の問題:掃除機の吸引力が足りないので強くしたい。
②理想の状態:掃除機は部屋のごみを無くすためにあるのだから、部屋の中のごみがひとりでゴミ箱に行けば良い。⇒これは、かなり難しい・・・
③理想の状態の少し前:掃除機がごみを吸い込むのをサポートしてくれるモノが部屋にあれば良い。
と、考えるのです。
もちろん、理想の状態をどういう定義にするかは、人それぞれでしょう。
下手したら、自分がこれから開発しようとしているシステムの存在を否定することになりかねませんから、非常に嫌がられる場合も多いのです。
しかし、ユーザーサイドに立ってみれば、例えば掃除機という商品が欲しいのではなく、部屋のごみを無くすという機能が欲しいわけですから、究極の理想解は大切な観点だと思います。
また、この考え方は8月21日のブログに書いたブレークスルー思考の「目的展開」に通じるものですね。 システムの目的機能を考えることで、当初問題としていたことが「正しい問題」かどうかを再検討することになりますから。
TRIZには、具体的な問題解決ツールだけではなく、このような「視点を変える」という意味でのツールも多いのです。 だから、わかりにくいのかな・・・
さて、そろそろ子供さんの夏休みも残りわずかになりました。
宿題の方は順調に進んでますか?
我が家は、前半のつけが今にまわってきてまして、追い込みが大変です。
ここでの、究極の理想解は「宿題が自分で終わること」? それとも「宿題の存在しないこと」?
その前に、計画的にやらないとね!
自分を鍛えるのが目的なのだから!
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必ずご返事は差し上げます。
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by kuwahara_TRIZ
| 2005-08-28 07:53
| TRIZ