2005年 08月 27日
独創性などない:座右のゲーテ |
今日は、土曜日です。
皆さん方はいかがお過ごしでしょうか?
仕事? 家庭サービス? 充電(と称したごろ寝)?
私は、来週に迫ったTRIZシンポジウムの発表資料を練ってるといったところです。
さて、このブログをはじめて2週間が過ぎました。
当初は本当に少なかった訪問者の方々も、最近は徐々に増えてきており、書く楽しみも覚えてきました。情報を発信するという責任と喜びを、毎日実感しております。本当にありがとうございます!
このブログは、どっちかというと(というかほとんど!)ビジネス関係の内容ですから、こういった休日には訪れる方は少ないのではないかと勝手に思っていますが、いかがでしょう?
というわけで、今日は最近読んだ本の紹介をさせていただきます。
座右のゲーテ
今、まさに時の人である齋藤孝先生の本です。
「ゲーテ」? なんか難しそうな哲学者? 天才? いや、奇人?といった印象を私は持ってましたが、この本を読んで、ゲーテの考え方、ものの見方は、今の我々の悩みについての解決のヒントを与えてくれるものと気づきました。
この本は、「ゲーテとの対話」を元に、齋藤先生が「発想の技法」という観点でまとめたものですが、そういうことを意識しなくても、結構私達が遭遇している様々な問題に対する「心の立ち位置」を教えてくれます。
そのゲーテの言葉の中で、私が印象に残ったものを一つ。
「独創性という事がよく言われるが、それは何を意味しているのだろう!我々が、生れ落ちるとまもなく、世界は我々に影響を与え始め、死ぬまでそれが続くのだ。いつだってそうだよ。一体我々自身のものと呼ぶことができるようなものが、エネルギーと力と意欲のほかにあるだろうか!私が偉大な先輩や同時代の人に恩恵をこうむっているものの名を一つ一つ挙げれば、後に残るものはいくらもあるまい」
「これは私が開発したものだ!」って強行に言ったところで、そのほとんどは先人の知恵の産物なのですね。 でも、逆にそう考えれば、物事に対して少しは謙虚になれると思いませんか? 私は、これを読んだとき、少しだけ肩の力が抜けたように感じました。
私の仕事柄、「先生」と呼ばれることも多く、下手すると「鼻が伸びそう」なのですが、いつも「謙虚でありたい」と自省することしきりです。
何か、ご意見などありましたら、コメントをいただけるとうれしいです!
必ずご返事は差し上げます。
いつもお読みいただいてありがとうございます。
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今、まさに時の人である齋藤孝先生の本です。
「ゲーテ」? なんか難しそうな哲学者? 天才? いや、奇人?といった印象を私は持ってましたが、この本を読んで、ゲーテの考え方、ものの見方は、今の我々の悩みについての解決のヒントを与えてくれるものと気づきました。
この本は、「ゲーテとの対話」を元に、齋藤先生が「発想の技法」という観点でまとめたものですが、そういうことを意識しなくても、結構私達が遭遇している様々な問題に対する「心の立ち位置」を教えてくれます。
そのゲーテの言葉の中で、私が印象に残ったものを一つ。
「独創性という事がよく言われるが、それは何を意味しているのだろう!我々が、生れ落ちるとまもなく、世界は我々に影響を与え始め、死ぬまでそれが続くのだ。いつだってそうだよ。一体我々自身のものと呼ぶことができるようなものが、エネルギーと力と意欲のほかにあるだろうか!私が偉大な先輩や同時代の人に恩恵をこうむっているものの名を一つ一つ挙げれば、後に残るものはいくらもあるまい」
「これは私が開発したものだ!」って強行に言ったところで、そのほとんどは先人の知恵の産物なのですね。 でも、逆にそう考えれば、物事に対して少しは謙虚になれると思いませんか? 私は、これを読んだとき、少しだけ肩の力が抜けたように感じました。
私の仕事柄、「先生」と呼ばれることも多く、下手すると「鼻が伸びそう」なのですが、いつも「謙虚でありたい」と自省することしきりです。
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by kuwahara_TRIZ
| 2005-08-27 16:31
| 書籍紹介