2006年 04月 26日
続:日傘の紫外線の遮断性と熱こもりの問題解決 |
ポーラ化粧品から発売された「紫外線の遮断性と通気性を向上させた日傘」という記事に関する更なる突込み(笑)です。
今回の、ポーラ化粧品の解決策は「超微細技術によりステンレス粒子を繊維に直接吹き付けることで、生地の網目をつぶさずに通気性を確保できた。」ということです。
確かに、これで従来よりも体感温度が3度ほど下がって「解決!!」ってわけですが、人間の欲望はそれこそ限りが無いわけでして、そのうちもっと涼しいものが欲しくなるに決まってます。
そうすると、どうする???
まずは、先日記載した工学的矛盾の解決に効果が大きい4つの発明原理に沿って、更にアイデアを絞り出すのが第1番目のパスです。
35:パラメータ変更原理
39:不活性雰囲気利用原理
19:周期的作用原理
2:分離原理
それで満足することが出来なければ、次は標準解の指示に沿って考えてみることになりますね。
この場合は、不足作用の強化ですからクラス1~2の標準解が効果的でしょう。
まずは、物質-場モデルを考えます。
問題は、「傘の内部の熱を逃がすのが不足する。」としましょう。
目的物は(傘の中の)熱でしょう。それを逃がすためのツールとして空気が存在しています。
すると問題は、その空気を動かすための場が存在していないからでしょうか?
例えば、クラス1-1-1では、「物質-場モデルの再構築」です。つまり、空気を動かす場を導入しなければなりません。
つまり「空気を動かす仕組みを考えてみなさい」というヒントです。TRIZでは、その場として「機械的な場、温度的な場、化学的な場・・・」と事例がありますから、それらを一つ一つ当っていきます。
要は、傘の中の空気をうまく動かして廃熱効率を上げる仕組みを考えれば良さそうです。
こういう「効率改善に特化した」問題解決の方向であれば、標準解に沿ったアイデア出しのプロセスがうまく行きますよ。
標準解に沿った提案で色々な視点からのアイデアを「科学的」に積み上げていくことが、一つの思いつきで満足するよりも良いアイデアにつながる確率が上がるのです。
本日もお読みいただいてありがとうございます。
ご意見ご感想などお聞かせいただけるとうれしいです。
今回の、ポーラ化粧品の解決策は「超微細技術によりステンレス粒子を繊維に直接吹き付けることで、生地の網目をつぶさずに通気性を確保できた。」ということです。
確かに、これで従来よりも体感温度が3度ほど下がって「解決!!」ってわけですが、人間の欲望はそれこそ限りが無いわけでして、そのうちもっと涼しいものが欲しくなるに決まってます。
そうすると、どうする???
まずは、先日記載した工学的矛盾の解決に効果が大きい4つの発明原理に沿って、更にアイデアを絞り出すのが第1番目のパスです。
35:パラメータ変更原理
39:不活性雰囲気利用原理
19:周期的作用原理
2:分離原理
それで満足することが出来なければ、次は標準解の指示に沿って考えてみることになりますね。
この場合は、不足作用の強化ですからクラス1~2の標準解が効果的でしょう。
まずは、物質-場モデルを考えます。
問題は、「傘の内部の熱を逃がすのが不足する。」としましょう。
目的物は(傘の中の)熱でしょう。それを逃がすためのツールとして空気が存在しています。
すると問題は、その空気を動かすための場が存在していないからでしょうか?
例えば、クラス1-1-1では、「物質-場モデルの再構築」です。つまり、空気を動かす場を導入しなければなりません。
つまり「空気を動かす仕組みを考えてみなさい」というヒントです。TRIZでは、その場として「機械的な場、温度的な場、化学的な場・・・」と事例がありますから、それらを一つ一つ当っていきます。
要は、傘の中の空気をうまく動かして廃熱効率を上げる仕組みを考えれば良さそうです。
こういう「効率改善に特化した」問題解決の方向であれば、標準解に沿ったアイデア出しのプロセスがうまく行きますよ。
標準解に沿った提案で色々な視点からのアイデアを「科学的」に積み上げていくことが、一つの思いつきで満足するよりも良いアイデアにつながる確率が上がるのです。
本日もお読みいただいてありがとうございます。
ご意見ご感想などお聞かせいただけるとうれしいです。
by kuwahara_TRIZ
| 2006-04-26 15:00
| TRIZ