2011年 08月 10日
今日の塩分濃度差発電の記事を読んで |
残暑お見舞い申し上げます。
暦の上では立秋を過ぎたとはいえ、まだまだ日本各地で猛暑日を記録しています。
関東方面に出張すると、震災の影響をいまだに感じます。
たとえば、空港や駅の照明やエスカレータの停止。
空調温度の抑制など…。今年はなんとなく暑く感じますね。
そういえば、先日東京の弁理士さんと打ち合わせしたときに、久しぶりに弊社社長とリアルに会ったのですが、彼がネクタイもせずに、しかも上着も来ていない!
…で、一言。「あれ、桑原さん、何で上着来とるの?しかもネクタイまで締めて。(笑)」…。
今年、確かにネクタイしてスーツでの移動は、節電という「空気」に逆らうかのようですから、私もお盆明けから遅まきながらクールビズなるものにします!
さて、今日の日経新聞34面に塩分濃度差を利用して発電するシステムを、東工大や長崎大、協和電気工業などが共同で開発をしたという記事が載ってました。
これは、筒状の流路の間仕切りに特殊な膜を使い、一方に海水を、もう一方に淡水を流すことで浸透圧の違いを利用して、海水の流量を増加させてタービンを回す仕組みだそうです。
すでに、1-2kW程度の出力が確認されたそうで、東レさんなどが3年後をめどにプラント化するということでした。
・・・・・
昨今、K首相の脱原発発言などに代表されるように、再生可能エネルギーへのアテンションが強くなってきています。
その代表格が、風力発電や太陽光発電でしょう。
私の家の周りにも風力発電機の風車が回ってますし、いくつかの家には太陽光発電のパネルが屋根に乗っています。
実家の近くでは、地熱発電も稼働していますしね。
このように考えると、そもそも電気を起こすための仕組みって、いろんな方法があるんだけど、今まで火力や水力や原子力などに注力してきた結果、そういう自然界の再生可能エネルギーに対して開発の目が向けられていなかったことが問題なのかなと。
目先の利益を優先するあまり、将来への投資を怠ってきたツケ。
それが、奇しくも今回の大震災や大津波によって露呈してきたのだと。
・・・・・
TRIZでは、単なる思い付きの羅列によるアイデアの発想をできるだけ避けるようにしています。
つまり、いきなり「電気を作るためにどういう新しい方法があるか?」という問いかけからははじめません。
まず、既存の発電方法を「機能」という考え方で分解し、それらを別の方法でできないかと考えます。
たとえば、火力発電では石炭を燃やした「熱」を使って、水蒸気を作りその水蒸気でタービンを回して発電していますね。
そこで、まず「熱」を起こすための石炭以外の方法がないかと考えていきます。
そうすると、地熱や太陽熱、摩擦熱や振動熱などのいろいろな発熱方法がアイデアとして浮かんできます。
また、タービンを回す方法として、水蒸気を使っていますが、ここでも水蒸気以外でタービンを回転させられないかと考えます。
そうすると、空気や流体、人力?(笑)などの手段が出てきますね。
さらに、タービンを回すという機械的な方法ではなく、熱反応や化学反応を利用して電気を取り出せないかという思考も、「技術システム進化の法則」のヒントの一つです。
太陽光発電などは、その代表格ですね。ただ、まだまだ効率が悪い。この効率を上げるために、どのような工夫をすればいいかという視点でもTRIZが使えそうな気がしています。
・・・・・
今回の、海水と淡水との塩分濃度差を利用して発電するという記事を見て、もっと身の回りのことを観察して、発電に利用できないだろうか?
さらには、どのようにすれば発電に利用できるだろうかと考えることがこれから大切になるのかと感じました。
・・・・もちろん、節電することも忘れてはいけませんけどね。
つまり、省エネ商品の開発という視点です。
では、まだまだ暑いですがご自愛ください。
暦の上では立秋を過ぎたとはいえ、まだまだ日本各地で猛暑日を記録しています。
関東方面に出張すると、震災の影響をいまだに感じます。
たとえば、空港や駅の照明やエスカレータの停止。
空調温度の抑制など…。今年はなんとなく暑く感じますね。
そういえば、先日東京の弁理士さんと打ち合わせしたときに、久しぶりに弊社社長とリアルに会ったのですが、彼がネクタイもせずに、しかも上着も来ていない!
…で、一言。「あれ、桑原さん、何で上着来とるの?しかもネクタイまで締めて。(笑)」…。
今年、確かにネクタイしてスーツでの移動は、節電という「空気」に逆らうかのようですから、私もお盆明けから遅まきながらクールビズなるものにします!
さて、今日の日経新聞34面に塩分濃度差を利用して発電するシステムを、東工大や長崎大、協和電気工業などが共同で開発をしたという記事が載ってました。
これは、筒状の流路の間仕切りに特殊な膜を使い、一方に海水を、もう一方に淡水を流すことで浸透圧の違いを利用して、海水の流量を増加させてタービンを回す仕組みだそうです。
すでに、1-2kW程度の出力が確認されたそうで、東レさんなどが3年後をめどにプラント化するということでした。
・・・・・
昨今、K首相の脱原発発言などに代表されるように、再生可能エネルギーへのアテンションが強くなってきています。
その代表格が、風力発電や太陽光発電でしょう。
私の家の周りにも風力発電機の風車が回ってますし、いくつかの家には太陽光発電のパネルが屋根に乗っています。
実家の近くでは、地熱発電も稼働していますしね。
このように考えると、そもそも電気を起こすための仕組みって、いろんな方法があるんだけど、今まで火力や水力や原子力などに注力してきた結果、そういう自然界の再生可能エネルギーに対して開発の目が向けられていなかったことが問題なのかなと。
目先の利益を優先するあまり、将来への投資を怠ってきたツケ。
それが、奇しくも今回の大震災や大津波によって露呈してきたのだと。
・・・・・
TRIZでは、単なる思い付きの羅列によるアイデアの発想をできるだけ避けるようにしています。
つまり、いきなり「電気を作るためにどういう新しい方法があるか?」という問いかけからははじめません。
まず、既存の発電方法を「機能」という考え方で分解し、それらを別の方法でできないかと考えます。
たとえば、火力発電では石炭を燃やした「熱」を使って、水蒸気を作りその水蒸気でタービンを回して発電していますね。
そこで、まず「熱」を起こすための石炭以外の方法がないかと考えていきます。
そうすると、地熱や太陽熱、摩擦熱や振動熱などのいろいろな発熱方法がアイデアとして浮かんできます。
また、タービンを回す方法として、水蒸気を使っていますが、ここでも水蒸気以外でタービンを回転させられないかと考えます。
そうすると、空気や流体、人力?(笑)などの手段が出てきますね。
さらに、タービンを回すという機械的な方法ではなく、熱反応や化学反応を利用して電気を取り出せないかという思考も、「技術システム進化の法則」のヒントの一つです。
太陽光発電などは、その代表格ですね。ただ、まだまだ効率が悪い。この効率を上げるために、どのような工夫をすればいいかという視点でもTRIZが使えそうな気がしています。
・・・・・
今回の、海水と淡水との塩分濃度差を利用して発電するという記事を見て、もっと身の回りのことを観察して、発電に利用できないだろうか?
さらには、どのようにすれば発電に利用できるだろうかと考えることがこれから大切になるのかと感じました。
・・・・もちろん、節電することも忘れてはいけませんけどね。
つまり、省エネ商品の開発という視点です。
では、まだまだ暑いですがご自愛ください。
by kuwahara_triz
| 2011-08-10 16:23
| TRIZ