2005年 10月 17日
泥水で汚れた本をきれいにする方法 |
今日の熊本はとても良い天気でしたよ。
そろそろ金木犀の花が開いて、良い匂いが当たり一面に広がって。
うちには金木犀と銀木犀の2本がありますが、咲く時期が違うんですよね。
金木犀の黄色い花が咲いた後に銀木犀の白い花が咲き出すのです。匂いは金の方が強いかな。で、もう少し秋が深まると今度は柊(ひいらぎ)の白い花が咲きます。
さて、今日はまた面白い話題を提供します。
今年は台風などでの土砂災害が多くて大変でした。
宮崎の山のほうの役場が浸水して帳簿(確定申告書など)が泥まみれになってたのを見たときに、素朴な疑問として「これって、とても大事な書類なのに、こんなになっちゃって・・・どうするんだろう?」と思いました。
重要な書類だから廃棄するわけにも行かないだろうし、乾かすったって泥がこびりついて汚いだろうし・・・。
でも、今はこのように「泥水で汚れた本」をきれいにする技術があるんだそうです。
ご存知ですか?
考えてみて何かアイデア出ました?
ヒントは、「マグロの冷凍庫」です。。。。(笑)
じゃ、答えです。
泥汚れなどがついた本や書類をフリーズドライさせると、水分も取れるし泥も乾燥されてサラサラと落ちるのですよ。
「泥水で汚れた本をきれいにしたい。」
「乾かせば良いんじゃないか。」
「単に乾かすだけでは、完全に乾かすまでに時間も掛かるし、本が反ったりするし・・・」
標準解的アプローチとしては、
①乾かすのに時間が掛かるという不足作用からのアプローチ
②本が反るという有害作用の改善に対するアプローチ
の2つの方策が考えられます。
一方、工学的矛盾として捉えれば、例えば、「ヒーターなどで暖めて乾かす(本の水分を取り去る)と、本が反ってしまう」という矛盾が考えられますね。
そうすると、パラメータ変更原理や分離原理などがアイデアを出す参考になりそうです。
・パラメータ変更原理:気体、液体などの物理的状態を変更する。・・・温度を変更する。
・分離原理:物体の必要な部分、または特性だけを選抜する。
TRIZでは、従来の発想の枠組みをあえて崩して考えることを奨励します。これによって心理的惰性(=思い込み)を排除するのです。つまり常に「逆発想原理」で考えるのです。
とすれば、従来暖めていたものを「冷やす」ことで何とかならないか?というアイデアが出てきますね。
マグロの魚油はマイナス20度以下でないと凍らないそうです。
フリーズドライするための温度もそのくらいなんだそうです。
このように、TRIZの様々なツールを利用して、更に心理的惰性を排除して考えると良いアイデアが浮かびますよ!
TRIZのほかのツールも使ったらもっとアイデアが出るからね!
*出典:10月14日放送の「まさかのミステリー」
本日もお読みいただいてありがとうございます。
ご意見や感想などありましたら、コメントをいただけるとうれしいです!
必ずご返事は差し上げます。
また明日も読みたいと思ったら是非クリックをお願いします!
そろそろ金木犀の花が開いて、良い匂いが当たり一面に広がって。
うちには金木犀と銀木犀の2本がありますが、咲く時期が違うんですよね。
金木犀の黄色い花が咲いた後に銀木犀の白い花が咲き出すのです。匂いは金の方が強いかな。で、もう少し秋が深まると今度は柊(ひいらぎ)の白い花が咲きます。
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今年は台風などでの土砂災害が多くて大変でした。
宮崎の山のほうの役場が浸水して帳簿(確定申告書など)が泥まみれになってたのを見たときに、素朴な疑問として「これって、とても大事な書類なのに、こんなになっちゃって・・・どうするんだろう?」と思いました。
重要な書類だから廃棄するわけにも行かないだろうし、乾かすったって泥がこびりついて汚いだろうし・・・。
でも、今はこのように「泥水で汚れた本」をきれいにする技術があるんだそうです。
ご存知ですか?
考えてみて何かアイデア出ました?
ヒントは、「マグロの冷凍庫」です。。。。(笑)
じゃ、答えです。
泥汚れなどがついた本や書類をフリーズドライさせると、水分も取れるし泥も乾燥されてサラサラと落ちるのですよ。
「泥水で汚れた本をきれいにしたい。」
「乾かせば良いんじゃないか。」
「単に乾かすだけでは、完全に乾かすまでに時間も掛かるし、本が反ったりするし・・・」
標準解的アプローチとしては、
①乾かすのに時間が掛かるという不足作用からのアプローチ
②本が反るという有害作用の改善に対するアプローチ
の2つの方策が考えられます。
一方、工学的矛盾として捉えれば、例えば、「ヒーターなどで暖めて乾かす(本の水分を取り去る)と、本が反ってしまう」という矛盾が考えられますね。
そうすると、パラメータ変更原理や分離原理などがアイデアを出す参考になりそうです。
・パラメータ変更原理:気体、液体などの物理的状態を変更する。・・・温度を変更する。
・分離原理:物体の必要な部分、または特性だけを選抜する。
TRIZでは、従来の発想の枠組みをあえて崩して考えることを奨励します。これによって心理的惰性(=思い込み)を排除するのです。つまり常に「逆発想原理」で考えるのです。
とすれば、従来暖めていたものを「冷やす」ことで何とかならないか?というアイデアが出てきますね。
マグロの魚油はマイナス20度以下でないと凍らないそうです。
フリーズドライするための温度もそのくらいなんだそうです。
このように、TRIZの様々なツールを利用して、更に心理的惰性を排除して考えると良いアイデアが浮かびますよ!
TRIZのほかのツールも使ったらもっとアイデアが出るからね!
*出典:10月14日放送の「まさかのミステリー」
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by kuwahara_TRIZ
| 2005-10-17 20:02
| TRIZ