2010年 06月 15日
一を聞いて十を知る |
一を聴いて十を知る。
よく、頭の回転の早い人のたとえに出てきますね。
確かに、相手の言う事の導入を聴いて、「あぁ、この人は(多分)こういう事を言いたいんだな」と、思う事はたまーーーーーーにあります。
で、先回りをして「それって、こういう事でしょ?」みたいな事で、相手の話の腰を折る。
相手が、その事に納得してくれればいいのですが、違ってた時なんかは悲惨です。
「・・・・(無言)」
TRIZの基本的な思想に「心理的惰性」、いわゆる「思い込み」や「先入観」を持たずに、問題を観察して解決策を考えようというものがあります。
一を聞いて十を知るとは、もしかしたら、その人の経験上での「先入観」であるかもしれません。
相手の方は、もしかしたら違った事を言いたかったのかもしれません。
それを、「あぁ、そういう事ね…。だったら、こうしたらどう?」のような対応をすることは、もしかしたら相手に対してとても失礼な事をしているのかもしれないし、自分から見ても貴重な学ぶ機会を損失しているのかもしれません。
・・・・
コーチングでは、「傾聴」という事が、とても重要なスキルであると言われています。
確かに、相手の話を、共感を持って「最後まで」聴く事は、話し相手に安心感も与えますし、本当に相談したかった事の全体像が見えるので有効だと思います。
ただ、私は最後まで黙って聴く必要はないのではないかと思います。
途中で、内容を確認しながら、状況を認識しながら、お互いに問題の全体像を共有しながら進める対話形式の傾聴(そういうかどうかわかりませんが)があっても良いのではないかと。
・・・・で、ないと頭の悪い私は途中を忘れてしまいますから(笑)。
出来れば、それがペーパーでもマインドマップでもなんでも良いのですが、お互いが見える形で進めて行けるともっと良いですね。
・・・・
一を聞いて十を知る事は、話の展開を早くするうえでは、必要な事だと思いますが、少し注意をする必要があるのではないかと、自分のコンサルティングを振返っての自戒でした。
同じような事は、「阿吽」にも言えるかもしれませんね。
つまりは、相手の話をきちんと聴いたうえで、それらの内容を確認しながら整理する事が、問題解決への糸口になるのではないかと思っています。
まぁ、相手の話を少し聞いただけで、全体像が分かったようにふるまうと、如何にも仕事が出来そうでかっこいいですからね(苦笑)
でも、本当に相手の事を考えるのであれば、何処かに今までと違った点が無いかという視点を持つ事は、有意義だと思っています。
世の中には、全く同じ問題はない。
しかし、その問題を抽象化すれば、似たような事はあるかもしれない。
TRIZの思想と重なります。
そして、抽象化するためには、従来と何が違うかを探し出す事が必要だと思います。
決して、クレバーである必要はない。
真摯に問題に向き合う事が大切なんだと感じています。
では、また。
よく、頭の回転の早い人のたとえに出てきますね。
確かに、相手の言う事の導入を聴いて、「あぁ、この人は(多分)こういう事を言いたいんだな」と、思う事はたまーーーーーーにあります。
で、先回りをして「それって、こういう事でしょ?」みたいな事で、相手の話の腰を折る。
相手が、その事に納得してくれればいいのですが、違ってた時なんかは悲惨です。
「・・・・(無言)」
TRIZの基本的な思想に「心理的惰性」、いわゆる「思い込み」や「先入観」を持たずに、問題を観察して解決策を考えようというものがあります。
一を聞いて十を知るとは、もしかしたら、その人の経験上での「先入観」であるかもしれません。
相手の方は、もしかしたら違った事を言いたかったのかもしれません。
それを、「あぁ、そういう事ね…。だったら、こうしたらどう?」のような対応をすることは、もしかしたら相手に対してとても失礼な事をしているのかもしれないし、自分から見ても貴重な学ぶ機会を損失しているのかもしれません。
・・・・
コーチングでは、「傾聴」という事が、とても重要なスキルであると言われています。
確かに、相手の話を、共感を持って「最後まで」聴く事は、話し相手に安心感も与えますし、本当に相談したかった事の全体像が見えるので有効だと思います。
ただ、私は最後まで黙って聴く必要はないのではないかと思います。
途中で、内容を確認しながら、状況を認識しながら、お互いに問題の全体像を共有しながら進める対話形式の傾聴(そういうかどうかわかりませんが)があっても良いのではないかと。
・・・・で、ないと頭の悪い私は途中を忘れてしまいますから(笑)。
出来れば、それがペーパーでもマインドマップでもなんでも良いのですが、お互いが見える形で進めて行けるともっと良いですね。
・・・・
一を聞いて十を知る事は、話の展開を早くするうえでは、必要な事だと思いますが、少し注意をする必要があるのではないかと、自分のコンサルティングを振返っての自戒でした。
同じような事は、「阿吽」にも言えるかもしれませんね。
つまりは、相手の話をきちんと聴いたうえで、それらの内容を確認しながら整理する事が、問題解決への糸口になるのではないかと思っています。
まぁ、相手の話を少し聞いただけで、全体像が分かったようにふるまうと、如何にも仕事が出来そうでかっこいいですからね(苦笑)
でも、本当に相手の事を考えるのであれば、何処かに今までと違った点が無いかという視点を持つ事は、有意義だと思っています。
世の中には、全く同じ問題はない。
しかし、その問題を抽象化すれば、似たような事はあるかもしれない。
TRIZの思想と重なります。
そして、抽象化するためには、従来と何が違うかを探し出す事が必要だと思います。
決して、クレバーである必要はない。
真摯に問題に向き合う事が大切なんだと感じています。
では、また。
by kuwahara_TRIZ
| 2010-06-15 22:02
| TRIZ