2010年 04月 16日
非接触通電について考えてみました |
このところの急激な寒暖差は堪えますね・・・
もう4月も半ばだと言うのに昨日の阿蘇は雪が降ったそうです。おかげで庭にせっかくバラの新芽が吹いてきたのに、どうも遅霜にやられたような感じで、いくつか萎びてしまいました(涙)
まぁ、またそのあとも2番芽がでるからいいのですけど。
春のバラは比較的育てやすいのですが、秋に花を咲かせるのが難しいのです。
さて、前職にいたころ、若手で次世代の事業戦略をたてるというワーキンググループを拝命して半年ほど活動したことがあります。
かれこれ10年ちょいくらい前の話です。
トヨタがハイブリッドカーを世に問い、太陽光発電などの自然エネルギーを活用した、今までよりも大電流で高電圧が主流の世の中になるのではなかろうかと。そしてそれらがより人間に優しい様々なシステムで実現するのではないかと考えました。
世界中を見渡しても、日本は100Vですが、ヨーロッパやアメリカでは200V~220Vが主流ですからね。
それに、電池を使うと言うことはACではなくDCが主流になることも十分予想できました。
ここだけの話、そうするとそれを開閉する機器がとても重要になります。
話は若干飛びますが、光回線の普及にも光コネクターというものがとても重要な役割を担っているのですよ。電線みたいに適当にひねって結合すれば良いってものではなく、屈折率とか反射率とかかなりシビアな結合状態が求められているのです。そういう意味で、世間には地味でもシステム的には重要な部品ほど、利益率が高くなります。
それの象徴が「Intel inside.」ですね。
・・・・
話を元に戻して、大電流高電圧のパワーエレクトロニクスの時代はそこまできていると言う仮説のもと、いろいろなシナリオをたてて情報を集め、いくつかの商品のロードマップを作り、事業計画化して管理職へのプレゼン。
本当に貴重な、良い経験をさせていただきました。
その中に「非接触通電」も今後のトレンドになるだろうと言うわけで、いろいろな文献を調べました。
そうすると、大きくは「電磁誘導方式」が主流で、「マイクロ波方式」が研究段階との事。電磁誘導方式は電動歯ブラシとか家庭用電話の子機の充電とかですでに実用化されてますね。
ただ、電磁誘導方式はどうしても距離に対するロスが大きくなってしまうため、大電流を流すことができない。もちろん、ものすごい大きなコイルを使えば可能なのでしょうが、そうすると周りへの影響が心配だと。
そういえば、調べたなかで、室内のコンセントからガラス窓の内側と外側で挟み込んで電流を外(たとえばテラス?)にとおすコネクタみたいなものもあったなぁ(笑)
ただ、あの時点ではマイクロ波方式は、大きなエネルギーを送ることができることはわかってましたが、位置合わせの影響が伝達エネルギーのばらつきに大きく影響してたような・・・(もう、10年前ですからうろ覚え(涙))
素人の私が考えるに、要はどれだけ効率よくエネルギーを伝えるか。そのためには、「ロスを減らす」と「増幅する」の2つの方法があるなと思います。特に、「増幅する」って、一見運動エネルギー保存の法則に反しているようですが、共振現象とは身近にありますし、TRIZのDBの中には、たとえば「dc磁界による超伝動体の電流変化」や「プールーフレンケル効果」など、調べてみると結構な量ありました。
こういう知識を、自分の開発している部品は特殊だから無理なんだとか言わずに試してみたらどうなるんだろう?
「気体濃度による電気化学セルの起電力の変化」なんかもおもしろそう。今後の電気自動車に使ってみたら?なんて考えてしまいます。
まぁ、何やこんなで、長くなってしまいましたが、非接触通電について書いてみました。
では、また!
もう4月も半ばだと言うのに昨日の阿蘇は雪が降ったそうです。おかげで庭にせっかくバラの新芽が吹いてきたのに、どうも遅霜にやられたような感じで、いくつか萎びてしまいました(涙)
まぁ、またそのあとも2番芽がでるからいいのですけど。
春のバラは比較的育てやすいのですが、秋に花を咲かせるのが難しいのです。
さて、前職にいたころ、若手で次世代の事業戦略をたてるというワーキンググループを拝命して半年ほど活動したことがあります。
かれこれ10年ちょいくらい前の話です。
トヨタがハイブリッドカーを世に問い、太陽光発電などの自然エネルギーを活用した、今までよりも大電流で高電圧が主流の世の中になるのではなかろうかと。そしてそれらがより人間に優しい様々なシステムで実現するのではないかと考えました。
世界中を見渡しても、日本は100Vですが、ヨーロッパやアメリカでは200V~220Vが主流ですからね。
それに、電池を使うと言うことはACではなくDCが主流になることも十分予想できました。
ここだけの話、そうするとそれを開閉する機器がとても重要になります。
話は若干飛びますが、光回線の普及にも光コネクターというものがとても重要な役割を担っているのですよ。電線みたいに適当にひねって結合すれば良いってものではなく、屈折率とか反射率とかかなりシビアな結合状態が求められているのです。そういう意味で、世間には地味でもシステム的には重要な部品ほど、利益率が高くなります。
それの象徴が「Intel inside.」ですね。
・・・・
話を元に戻して、大電流高電圧のパワーエレクトロニクスの時代はそこまできていると言う仮説のもと、いろいろなシナリオをたてて情報を集め、いくつかの商品のロードマップを作り、事業計画化して管理職へのプレゼン。
本当に貴重な、良い経験をさせていただきました。
その中に「非接触通電」も今後のトレンドになるだろうと言うわけで、いろいろな文献を調べました。
そうすると、大きくは「電磁誘導方式」が主流で、「マイクロ波方式」が研究段階との事。電磁誘導方式は電動歯ブラシとか家庭用電話の子機の充電とかですでに実用化されてますね。
ただ、電磁誘導方式はどうしても距離に対するロスが大きくなってしまうため、大電流を流すことができない。もちろん、ものすごい大きなコイルを使えば可能なのでしょうが、そうすると周りへの影響が心配だと。
そういえば、調べたなかで、室内のコンセントからガラス窓の内側と外側で挟み込んで電流を外(たとえばテラス?)にとおすコネクタみたいなものもあったなぁ(笑)
ただ、あの時点ではマイクロ波方式は、大きなエネルギーを送ることができることはわかってましたが、位置合わせの影響が伝達エネルギーのばらつきに大きく影響してたような・・・(もう、10年前ですからうろ覚え(涙))
素人の私が考えるに、要はどれだけ効率よくエネルギーを伝えるか。そのためには、「ロスを減らす」と「増幅する」の2つの方法があるなと思います。特に、「増幅する」って、一見運動エネルギー保存の法則に反しているようですが、共振現象とは身近にありますし、TRIZのDBの中には、たとえば「dc磁界による超伝動体の電流変化」や「プールーフレンケル効果」など、調べてみると結構な量ありました。
こういう知識を、自分の開発している部品は特殊だから無理なんだとか言わずに試してみたらどうなるんだろう?
「気体濃度による電気化学セルの起電力の変化」なんかもおもしろそう。今後の電気自動車に使ってみたら?なんて考えてしまいます。
まぁ、何やこんなで、長くなってしまいましたが、非接触通電について書いてみました。
では、また!
by kuwahara_TRIZ
| 2010-04-16 16:29
| TRIZ